患者数も激増し、第1期沖縄病全盛時代を迎える。これをピークにその後、患者数は減少するものの、80年代後半のリゾートブームの頃から再び増加に転じ、第2期全盛期に突入。この頃から、「沖縄の空気にふれているだけでマーンーゾーク……」「沖縄の人ってスーテーキ……」というこれまでになかった症例が若者の間に増え始め、「空気感染説」やウチナーンチュとの交流による「接触感染説」も登場するようになった。90年代に入っても沖縄病は猛威をふるい、患者も中高年齢層に広がりをみせ、最近では沖縄の事象すべてに感染源があるとする「森羅万象説」が有力になりつつある。さてその症状だが、この病はいったん罹患すると根治しにくく、放置しておくと深刻な合併症を引き起こしやすいのが特徴。現在のところ、沖縄に足を運ぶことしか有効な治療法がないため、結果として家計を圧迫するほどに旅行費がかさみ、深刻な「金欠病」を併発するケースが後を絶たないのである。
この数年、アジアは大きく変わった。情報化によって、経済成長と都市化が一気に進み、主要都市の街並みは、東京あたりと全く変わらなくなった。少し歩けば、セブンーイレブンがあり、マクドナルドのハンバーガーも食べられる。そして近代的な高層ホテルもできた。場所によっては、日本より欧米化か進んだのではないかと思われる街もあるほどだ。その意味では、アジアは非常に旅行しやすくなった。単なる観光旅行ではなく、街・を歩いて、その国の暮らしや文化を体験できるようになった。だが、その反面、アジアの国々は「アジア」というひとつの概念ではくくれぬほど、各国が風土に根ざした強烈な「個性」を持っている。その「個性」の集合が、オリエンタリズムだ。アジアの各国を訪れるには、まずそれぞれの国が持つ「オリエンタリズム」を理解し、それを受け入れなければならない。だが、注意しなければならないのは、受け入れ過ぎる必要もないということだ。あくまで日本人の旅人として、変化するアジアの姿を楽しむというのが望ましい。
アメリカーロサンゼルス発の某中国人経営の旅行会社で、『ラスベガス・2泊3日ツアー(ホテルつき)ひとり98ドル』なる広告を発見。その内容も、ゴールデングートブリッジとグランドキャニオン、ラスベガスがセットされているではないか。これと同じ内容で、日本の旅行会社のものだったら軽く200〜300ドルはするだろう。値段の安さの秘密は、自分のところで大型バスを持ってるからってことだったけど、しかし安いなりにこちらもやはり、いろいろ落とし穴はあるようだ。日本語ツアーの場合、滞在ホテルがジェットコースター付きの豪華ホテルなのに対し、こっちは中心地からは少し離れたモーテルだったり、時間設定がイマイチで、朝陽でも夕陽でもない時間にグランドキャニオンに到着したり、結局、ラスベガスに着いたのは夜8時過ぎ。ギャンブルして雰囲気を味わうだけでUターン。短時間で雰囲気をかじりたい人にはいいかもしれない。